血液透析の合併症≪不均衡症候群・血圧低下≫

腹膜透析や血液透析といった人工透析の技術が進歩することによって、数十年前までは不治の病であると考えられていた末期腎不全も定期的な処置を行うことによって、健康な人と同じレベルの生活を送ることもできるようになりました。

 

けれどもこれらの透析療法によって腎臓の機能が取り戻されるわけではなく、むしろ透析が体の負担となって合併症や感染症を引き起こしやすくなるために、患者や患者の家族は医師の指導にしたがって予防に努める必要があります。

 

血液透析で多い合併症の1つに、“不均衡症候群”があります。

 

これは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リンといった身体の電解質のバランスが崩れてしまうことによって引き起こされる症状で、頭痛や悪心、嘔吐、視力障害、興奮などの“中枢神経症状”と、全身倦怠感や血圧変動、不整脈、イライラ、筋肉の痙攣などの“全身症状”とがありますが、“中枢神経症状”は透析によって脳内の水分量が急激に上昇して脳浮腫が生じるために現れ、“全身症状”は急速に水分が除去されることによって血液の流れる量に異常が起こることが原因と考えられています。

 

このような症状は、透析導入期の透析中から透析終了後12時間以内に起こりやすいのですが、体が透析に慣れるに従って起こりにくくなってくるようです。

 

また透析では、血液中の尿毒素や余分な水分を取り除くために血圧の変動が起こりやすく、特に高齢者や貧血、心機能低下などがある人の場合は 、“血圧低下”が起こってあくびや吐き気、嘔吐、動悸、頭痛、冷や汗といった症状が出ることもあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>