血液透析の合併症≪脳血管障害≫

透析患者の死亡原因の第3位には、脳の血管が破れる脳出血や脳の血管がつまる脳梗塞といった脳血管障害が挙げられていて、一般の人と比較すると脳出血は約8倍、脳梗塞は約2倍も発症率が高くなっています。

 

中でも透析患者で、同時に高血圧や糖尿病、高脂血症の人は、長期間血液透析を行うことによって脳出血やくも膜下出血、脳血栓などの脳血管障害を起こす可能性がさらに高くなるので、食事療法などによって血圧や体重をコントロールして変動を少なくす必要があります。

 

そして脳血管障害を予防し、早期に発見するためには、頸動脈エコーや頭部CT、MRI、MRAなどの検査を定期的に行うことが大切だと言われています。

 

“頸動脈エコー検査”は心臓から脳に血液を送っている首の頸動脈に超音波を送って、はねかえってくる波を画像化し血管の内側の様子や血管内膜、血管壁を診て動脈硬化を起こしている部分がないかどうかを調べる検査で、頸動脈は動脈硬化が最も起こりやすい部分であることからこれによって全身の動脈硬化の進行具合を推測することができると言われています。

 

“頭部CT検査”は、脳の周囲360度からX線を照射して頭部の状況を5mm~1cmの間隔で撮影し、輪切りにした状態の画像を作成することができる検査で、これによって脳梗塞や脳出血、脳腫瘍なども早期に発見することが可能となっています。

 

検査は、検査台に仰向けに寝た状態でガントリーというドームのような機械の中に入ってじっとしているだけで、患者にかかる負担は少ないものです。

 

“頭部MRI検査”は磁気を用いて脳の断面を映し出す検査で、心臓ペースメーカーなどの金属が体内にある患者の場合は使うことができませんが、脳の検査に関してはCTよりも多くの情報を得ることができると言われています。

 

また、MRA検査はMRI検査の技術を利用して血管だけを立体的に映し出すことができるように開発されたもので、くも膜下出血や脳動脈瘤の発見に役立っています。

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